「旬を愉しむ/桃」

夏本番、店頭には旬を迎えた果実がズラリと並ぶ。その中でもやはり目を惹く、桃。

生食用として全国で100以上の品種が栽培され、旬の時期が全国的に6月~10月と幅広い果物です。山形の桃は7月~10月上旬まで愉しむことができます。

 おいしい桃を選びたいときは

旬のものを美味しくいただくためにも、簡単な選び方を憶えてこともおすすめです。

形:上から見てやや横長で楕円。
       左右バランスが取れている。

色:種類にもよりますが、濃い方が甘みがある。 赤色が濃く色づいて、艶がある物でお尻の着色をしていない部分の白色がはっきりしている。果点は糖度の高さを表しているそうです。

香り:甘い香りがでている。   

等のポイントを押さえて選んでみてください。

桃はデリケートな果物なので、売り場の桃は押さない・握らない・触らないことも大事なポイントです。

 桃はいつから食べられている?

桃の原産地は中国黄河上流の高原地帯。
約2500年以上前頃から栽培がされていたようです。

孔子が書いた論語には毛毛(もも)として登場。桃は西遊記の孫悟空が食べたことでも有名なのですが、中国では桃は「桃源郷の不老不死の仙果」とされていました。

現在でも結婚式など祝いの場で、桃の形をした饅頭を食べる習慣があるそうです。

その後紀元前4年にシルクロードを通って西へ渡り、古代ペルシア、ギリシャへ伝わり、ヨーロッパ、アメリカ大陸へと広がりました。

 英語のpeachはペルシアが語源。

日本においては長崎県の伊木力遺跡から縄文時代前期の桃核が出土しており、これが日本最古とされています。

古事記にも桃は登場しており、また、平安時代や鎌倉時代では当時の品種はあまり甘くなかったことから主に薬用、観賞用として用いられていたそうです。

開国後の明治時代には甘みの強い水蜜桃系の輸入が始まり、そこから食用として広く用いられることとなりました。

ちなみに国内収穫量第一位は山梨県。大規模な栽培地は桃源郷とも呼ばれています。次いで福島県。「あかつき」は福島が特に注力している品種。信夫三山まいりが由来です。3位が長野県。「川中島」「なつっこ」など県独自の品種も多い。

桃の栄養成分

ペクチン

便秘予防、糖質・脂質の吸収抑制、善玉菌の増加促進
善玉コレステロールの抑制(※2)

カリウム

桃100gあたり、180mgのカリウム(※1)
食塩(ナトリウム)の排泄促進(※2)

ビタミンC

桃100gあたり、8mgのビタミンC(※1) 
抗酸化作用、鉄の吸収促進、白内障予防など(※2)

ビタミンE

桃100gあたり、0.7mgのビタミンE(※1) 
抗酸化作用、老化防止、高血圧予防、動脈硬化予防、心臓病予防など(※2)

 ナイアシン

桃100gあたり、0.6mgのナイアシン(※1) 

 
※1 第2章 日本食品標準成分表 2015年版「果実類」一覧|文部科学省https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf
 
※2 食品バランスガイド 農林水産省
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/kokuho_nenkin/kokuho/shiryou.data/23_p6-17.pdf