「旬を愉しむ/すもも」

スーパーなどでもこの時期見かけるようになるジューシーで甘酸っぱい夏にぴったりの果物、すもも。今日はすももについてご紹介します。

すももの旬の時期は、6月中旬から8月の真夏。主な産地は収穫量1位の山梨県で、その他に長野県、和歌山県、山形県、青森県、福島県と続きます。

ところで皆様、
すももとプルーンの違いをご存知ですか?

答えはすもももプルーンも「すもも」の一種です。プラムも同義。日本ではすももは「日本すもも」、プルーンは「西洋すもも」と使い分けられています。

後者はお馴染みドライプルーン。元々プルーンはフランス語、プラムは英語なのですが生のすももをプラム、ドライにできる糖度の高い西洋すももの品種をプルーンと呼ぶこともあります。日本ではこう、英語だとこう、と境界が曖昧ではありますが全て300種以上ある「すもも」です。

スモモの名前の由来は酸味が強いため酸桃(スモモ)になったとも、桃に似ているが果実に毛がないために素桃(スモモ)になったとも謂われています。「すもももももももものうち」という早口言葉がありますが『すもも』も『桃』も同じ『バラ科』の植物ですが、細かく分類すると、別の種類になります。

美味しいすももの見分け方

形:縦に入っている線対して綺麗に左右対称
色:全体にむらが無いもの
表面に白く粉を吹いたように見えるのはブルームとい呼ばれるもので、果実から自然に分泌されている天然物質で無害なうえ、鮮度が良いものほどちゃんと付いているので、鮮度の目安にもなります。皮がしっかり貼っているものを選びましょう。
香り:熟すにつれて甘い香りが立ってきます。

また重量感があり、皮に張りがあるものを選び、柔らかそうなものは避けましょう。

すももの歴史

日本すももの歴史は古く遡ること奈良時代。官吏であり歌人としても名を馳せた大伴家持は、庭に咲くすももの花となごり雪を詠んだ自身の歌を万葉集に加えています。19世紀後半、この「日本すもも」がアメリカに渡り、アメリカの品種と交配されます。

これを再び逆輸入し、さらに品種改良を施したのが現在のすももです。「プラム」という名前が一般的に定着しているのも、こうした経緯があるからです。すももの品質は、いろいろな国を渡り歩いて進化してきたわけです。

すももの原産は中国。杏も桃も梅も同じバラ科で中国が原産です。バラ科の花は白~ピンクなので中国で「桃源郷」という言葉が生まれたのにも納得です。

すももの栄養成分

ペクチン
便秘予防、糖質・脂質の吸収抑制、善玉菌の増加促進、善玉コレステロールの抑制(※2)

カリウム
桃100gあたり、150mgのカリウム(※1)
食塩(ナトリウム)の排泄促進(※2)

葉酸
100gあたり、37mcgの葉酸(※1)
貧血予防、体の発育のサポート

アントシアニン
100gあたり、0.3 mg(※1)
眼精疲労回復

ソルビトール
便秘改善

有機酸
疲労回復

中国では古くから、健康を保つための重要な果実を5つ選び、「五果」と呼んで大切にしてきました。「五果」とは桃、杏(あんず)、棗(なつめ)、栗、そして李(すもも)の5つです。また、日本でも昔からよく「すももはどれだけ食べてもお腹をこわさない」と言われてきました。


※1 第2章 日本食品標準成分表 2015年版「果実類」一覧|文部科学省
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf

※2 食品バランスガイド 農林水産省
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/kokuho_nenkin/kokuho/shiryou.data/23_p6-17.pdf