「ナッツ」について

ナッツは採取も保存も簡単で、調理いらず。かつ豊富な栄養素があることから、昔から貴重な食料として重宝されてきました。
特に、狩猟採集の時代は普段の食生活になくてはならないものだったようです。
ナッツは脂肪分が高くカロリーが高いというイメージがあります。
しかし、ナッツに含まれるオレイン酸やパルミトレイン酸、オメガ3脂肪酸などの脂肪は、体に必要な良質な脂肪分です。

【アーモンド】
●文化
ルーツは、天山山脈西方からチグリス・ユーフラテス河の流域にかけたアジア西南部と言われています。
アーモンドと桃はもともと同一の原種です。古代エジプトではツタンカーメン王の墓に死後の旅路の食糧として供えられ、アレクサンダー大王の東方遠征に伴い栽培文化も広がりました。遊牧民の携帯食として、アーモンド、ナツメヤシ、ピスタチオ、パン屑をごま油で混ぜて小さなボール状に丸めたものを携え旅をし、シルクロードの道筋にアーモンドが転がり落ち、やがて野生の林となったことで、交易路や古代都市を中心に更にその自生範囲を広げていったと言われています。

●FAR EAST のアーモンド
オーストラリアは世界第2位のアーモンド生産国です。オーストラリアではアーモンドはとてもポピュラーで、一人あたりの消費量は世界で最も高い年間約1kg。オーストラリアのアーモンドは、8月に開花し、3月に収穫されます。FAR EAST のアーモンドは、100種を超えるアーモンドの中でも平たく大粒、香りと歯ざわりの良いスイートアーモンド種のノンパレルを扱っています。

●おすすめの食べ方
蜂蜜やココアパウダーをかけて、砂糖などのキャメリゼ、ヨーグルトやアイス、グラノーラ、パウンドケーキ、マフィンやクッキーに混ぜたり、サラダやカナッペ(薄くスライスしたバゲットやクラッカーに野菜やチーズ、魚などを乗せる)にも相性がいいです◎。


【カシューナッツ】
●歴史と文化
カシューナッツはブラジルをはじめとする南米大陸が原産です。果実の部分はカシューアップル、種子の部分はカシューナッツです。マヤの伝統医療では、カシューナッツの葉や樹皮を下痢の治療に使い、アマゾンの原住民チュクナ族も果実を解熱剤や栄養剤などの伝承薬・民俗薬として利用していました。先住民たちが重宝したこのナッツをポルトガル人が占領下のインドに持ち帰り栽培を始め、インドではカレーに使われたり生活に根付いたものとなっています。

●FAR EAST のカシューナッツ
ポルトガル植民地時代の趣が色濃く残るインドの南海岸、ゴア州には、独特の音楽文化が根付いており、世界中からヒッピーが訪れ、海水浴をするインド人達に混じり、神の遣いとされる牛も身体を休めに来ます。アラビア海に面し、ヨーロッパ調の町並みに建て替えられたゴアは、東方一の貴婦人と例えられました。宣教師フランシスコ・ザビエルの聖遺物が納められた教会もある歴史ある街です。

インドは世界最大のカシューナッツ生産国で、2010年には世界の39.47%のシェアを持ち、エリア別でもカシューナッツ最大の生産面積を持ちます。
カシューナッツの植林は荒れ地の再開発でも有効であり土壌を良好にし、生態系のバランスを取ってくれる重要な農作物です。枝葉が非常に広く成長する特性があり、世界最大とされるものは枝の大きさが8300㎡にも及びます。ゴアのカシューナッツはなだらかなジャングルの斜面を利用して枝が折り重ならないよう、充分に木の間隔を空けて栽培されます。雨水をしっかり吸水する土地で大きく実った実が自然落下するのを待って、一つ一つ拾い集めます。ゴアの民達はこの木の実でカシューナッツカレーやフェニと呼ばれる伝統酒(カシューナッツの果実部分から取れる果汁を発酵・蒸留)を作ります。

●おすすめの食べ方
サラダや炒めもの、カレー、ミキサーにかけて味噌汁に入れたりしても美味しくお召し上がりいただけます。