「コンフィチュール」

コンフィチュールを簡単にご紹介します。

○はじまり、歴史
"遡ること新石器時代、蜂蜜と果実を煮込んだ跡のある土器がヨーロッパで発見されました。(旧石器時代との説もあります。)

時は経て、かのアレクサンダー大王がインド遠征の際に砂糖を持ち帰り果実と煮詰め、それは高級品として王侯に好まれました。日本にやってきたのは16世紀。宣教師によって持ち込まれたと考えられています。

○コンフィチュールとジャムの違い
ほとんど同じ意味で使われています。それぞれの語源は、コンフィチュールが「保存のために砂糖や塩などで漬ける」。ジャムは「詰め込む」で砂糖と煮込んだものがほとんどです。これによると果物などのごろごろ感やとろみ具合が異なるということになりますが、区別されていることは稀ですし日本にそのための規定はありません。

苺ジャムより苺のコンフィチュール。フランス語である後者のほうがおしゃれに感じるのは日本人の感性でしょうか。

○保存食としてのコンフィチュール
北欧では肉や魚を干したり塩や酒、砂糖漬けしたり、越冬のために欠かせない保存食の準備を秋口からすすめます。コンフィチュールも立派なビタミン源。
現代でも田舎のおばあちゃんは採れたての果物でコンフィチュールを沢山作り、果実をたっぷり詰め込んだ瓶がずらりと貯蔵庫に並びます。

日本だとどうでしょう。身近なものだと梅干しやお漬物。江戸前寿司に漬けや昆布締めが多いのも、海から離れたところでも美味しくお寿司を食べたい。その心が工夫を生み出したと言われています。

ドライフルーツもそうですね。
生の果実、季節のお味を長く食べるためには。いつでも食べたいものがあるわけでなかった時代。保存食には先人たちの知恵や暮らしがぎゅと詰め込まれているのです。